2008年11月 2日 (日)

【めくるめく故事の世界】

さて「死せる孔明生ける仲達を走らす」という言葉をご存知だろうか?
では「水魚の交わり」は?「三顧の礼」という言葉を聞いた事は無いだろうか?

実は上記の言葉は全て【三国志】の物語の中より導き出された、
いわゆる故事と呼ばれるものであり

例えば「泣いて馬謖を斬る」という故事は
私情を挟まず、規律を保つためにやむを得ず寵愛した者を厳罰に処する事’
という意味なのだが、これは
可愛がっていた部下の馬謖が命令に背いて軍を進め大敗した時、
孔明は軍律を守るために泣きながら馬謖を斬った’

という場面より抽出された言葉である。

かのように優れた物語の中からは、私達にとって、
より良く生きるためのヒントであったり戒めるべき事柄なんかを教えてくれたりする。

それは何も小難しい本に限らず
身近な漫画やライトノベルでも、同じように感じられるものであり、
もちろん、我等が‘札神’中村聡デザイナーが紡ぐD-0の物語とて例外ではない。

マキリやホリプパたちの旅路の中からも
友の為に敵陣に立ちふさがったスムレラの姿からも
ラインハルトの生き様からさえも
感じ取れる人生訓は、きっとあるはずだ。

すなわち、三国志の物語から導き出された故事があるのなら、
当然、D-0の物語より導き出される故事があってもおかしくはないだろう。

というわけで今回は「卍丸的D-0発の故事を考えてみよう!」というお話。
これらの故事が、覗いてくださる方の生きる糧になれば幸いである。


- ちょっと忙しくなってきた -


【女王の心 王子知らず】

その身を捨ててでも大陸を守ろうとした妖魔の女王に対し、
妖魔の美女(現:サイバー・ビューティー)の後ろをくっ付いて行くだけで、
なんら活躍をしない妖魔の王子(現:サイバー・プリンス)とを比べて

親がどんなに崇高な想いを持って接していたとしても子供には伝わらないし、
好き勝手に行動してしまうという意味として用いる。
類似語に【グランパの心 マザー知らず】【ロボの心 ガロン知らず】がある。

[使用例]
ふらふらと遊んでばかりで、まったく女王の心 王子知らず”だわ…。 


【戦時に野球を教える】

こんな争いの真っ最中にありながら、友達になった緑の大陸の仲間に
野球を教えようとするタンネピコロの緊張感の無い態度から
空気を読んでない脳天気な発言に対して用いる。
また逆説として、どんな深刻な場面であっても
真っ直ぐ純粋な少年の様な発言に対して用いられる場合もある。

[使用例]
あいつが、あんなに苦しんでいる時に、そんな事を言うなんて、
まったくお前って奴は“戦時に野球を教える”だな!


【取りあえずシュレーゲル】

開戦当初より、少し旗色が悪くなった時、
すぐにシュレーゲルに助けを求めたラインハルトの友頼みの生き様から
自分では、大して努力をしないくせに、すぐに他人を頼る姿勢に対して用いる。
頼る相手が、より遠慮の無い目下の場合は
【取りあえずコルヴィッツ】と用いられる事もある。

[使用例]
今度のプレゼンは、しっかり頑張らないと!
今のままでは“取りあえずシュレーゲル”だからな。


【盆が義務れっと】

制作者サイドとしては、恐らく、
その他大勢のひとつに過ぎなかったであろうユニットが、
一部の熱狂的ファンの力により予想外に人気者となってしまった現象から
想像していた事柄から予想外に好転していく様を表す言葉として用いる。

[使用例]
やっつけ仕事なのに、こんなに反響があるなんて、まさに“盆が義務れっと”だなあ。


【象と兎の再録】

新しく弾が発売される度に、繰り返し何度も再録される
『兎娘キューティー・バニー』と『象砲手バルカン』から
幾ら良い物だからといって何度も繰り返されると、
さすがに辟易し、またかという気持ちになる様を表す言葉として用いる。

[使用例]
いくら「君の肉じゃが、おいしいね」って言ったからって、
こんなに毎日、肉じゃがばかりなんて、これではまるで“象と兎の再録”だよ!

というわけで、上記に挙げた以外にも、私達がより良い人生を送る為の提言が
D-0の物語には、まだまだ含まれているように思う。

いつの世か、例えば‘あなたの座右の銘は?’と問われた時
‘はいっ!それは【マキリは影が薄い】
(意味)主人公のくせに影の薄いマキリの存在感から、今いる立場に
甘えてしまい気付けば脇に追いやられている事のないように心掛けろという戒め

です!’
なんて答える人物が現れるかもしれない。
そしていずれは[平成の三国志]などと呼ばれディメンション・ゼロ改め、
【五国志】なんて改名するかもしれない。

“すべてのTCGはサトシに通ず”

ここに私の座右の銘を記して、これにて終了としよう。

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2008年10月23日 (木)

【Museum of Dreams ~ミュージアム オブ ドリームズ~】

今年、地元 -倉敷美観地区- に星野仙一記念館がオープンした。
なにより阪神ファンの私としては、どこかで行かなくてはなと思ってはいるが…。
(それにしても星野さん、五輪で株を下げたなあ。
地元の名士だから悪く言いたくないけど、さすがに韓国戦の岩瀬は無い。
)

ところで、考えてみれば、各地でそのような、
税金対策とも呼ばれている記念館が建てられている。
石川の松井秀樹記念館、愛知のイチロー記念館
和歌山のふくし君のガンプラ記念館(又の名を落合博満記念館)等々。

例えとして野球選手ばかりになってしまったが
まあ裏にどんな本音があるにせよ、ひとつの時代を作り上げた
英雄の足跡を展示する事は大変、意義のあるものだ。

そこでである。
もしも、このまま順調に歴史を積み重ねていったとしたら
いつの日か、我がTCG界の中からも、
いつぞや誰かの記念館が出来たりはしないだろうか?
決して夢物語というわけでもなかろう。

となるとだ。果たして記念館建立第一号となる人物は誰か?
という話だが……

……やはり業界に与えた影響や功績、
そして大衆にアピール出来るカリスマ性などを鑑みれば
間違いない。きっとそれは我らが
札神”【中村聡デザイナー以外の何者でもないだろう。

私には聞こえる…打ち寄せる波のごとく巻き起こる
C! C! のコールが…。

私には見える…マントをひるがえしながら颯爽と現れる神と呼ばれる男の姿が…

そして数千のプレイヤーの前で語るだろう

愚鈍な大衆のブタ共よ!我をあがめよ!
ソシテヒザマズケ、オロカモノメ!

……というわけで、いつかの未来に訪れるはずの【中村聡記念館】とは、
一体、どんな感じになるだろうか?というのを考えてみようというのが今回のお話。

近日、新弾が発売されようとする時に、何らそれに触れる事なく、
くだらない妄想話を繰り広げようとするサイトに付き合ってくれるとは、
なんて奇特な方!という感謝の念を込めつつ
まあ、脳内をフル回転させて、想像の扉を開いてくださいませ。


- 目指すは、お寿司で言うとガリのようなサイト -

時は西暦20××年…。

「それでは紹介させていただきます。向かって右より

‘日本TCG協会会長 木谷高明様’

‘株式会社遊縁代表取締役 池田芳正様’

‘株式会社ブロッコリー代表取締役 吉江輝成様’

そして‘世界TCGデザイナーズ機構 事務総長 中村聡様’で御座います。

目の前のテープにハサミをお願い致します。」

高らかに鳴るファンファーレをバックに盛大に繰り広げられるテープカットの儀式
誇らしげに微笑む中村事務総長のアップ
そして画面が切り替わり、荘厳な白亜の城をバックに立つ女子アナの姿

アナ:「はい!私は今、本日オープンしました“中村聡記念館”の前に立っております!
    テープカットも終わり、まだまだセレモニーは続いておりますが、
    今回は許可を頂いて、開館前ですが特別に潜入取材させていただきます!」


アナ:「さて、D-0のカード“天国の門”をモチーフにして作られたという
    扉をくぐりまして、広いエントランスを抜けますと、そこは
    [中村聡 人生晴れたり曇ったり]のコーナーとなっております。
    壁一面には誕生から今に至るまでの年表が貼られており、
    幼年期、青年期を経まして、ついに“札神”への第一歩である
    マジック期、俗に‘若気の至り’とも呼ばれている時代へと突入です。

    

    このデッキは‘ストームドレイン’ですね。
    こちらは‘ターボランド’でしょうか?
    しかし、何と言っても、こちらの目玉は、
    [Hatman]時代の帽子がずら~っと並べられて展示されている事です。

    そうなんですよね~!この当時の中村事務総長って
    ‘背徳の貴公子’と呼ばれている今と違って長髪に帽子
    そして鼻とあごのヒゲがトレードマークだったんですよね。

    そんなワイルドバーバリアンだった頃の写真も
     もちろん展示されておりますよ~っ。(写真

    そしてこちらには[あなたもNACになれる]と書かれたボードがありますが、
    これは一体どんなものなのでしょうか?
    それでは館長の村瀬さんにお伺いしてみましょう。
    館長、よろしくお願いします。」

館長:「はい よろしくお願いします。
     これはですね。まず、お客様の写真を撮らせて頂きます。
     そしてそれをコンピューターに取り込みまして、
     お好きな帽子を選んでいただきましたら
     ほら!ご覧の通り、お顔に【帽子・メガネ・ヒゲ】がセットされました!

     そうです!ここでは、お客様ご自身が、
     かつて‘緑の魔獣’と呼ばれた若き事務総長の姿
     【あのころサトシ】へと変身できるサービスを
     提供させていただいております。
     もぉぉぉちろんぅぅぅぅぅぅ、そのお写真はプリントアウトさせて頂きますよっ!
   フォッフォッフォッフォッフォッ(笑)!」

アナ:「…は…はあ‥そ、そうですか…………。
    え‥えっと、そ‥そう言えば村瀬さんは、かつてブロッコリーにて
    中村さんと一緒にし‥仕事をされてたと聞きましたが、
    どういう経緯で、ここの館長に?」

館長:「金の為です。
   こっちの方が給料がいいもんで。」

アナ:「あ、ありがとうございました……………え‥え~年表にも、戻りますね!

    …2010年……あぁ、これは、あの伝説の

   中村聡1st写真集
   “キミの心(ハート)にスマッシュしたい!”

    これは貴重ですね。私も実物を見るのは初めてです。
    中身は、きわどいコスプレあり、水着ショットあり、
    ナカムラニアの間では必須といわれるほどのコレクターズアイテムですよね。

    で、続いては2011年ですが…あっ!これは前年の写真集の
    反響を受けてリリースされた

  デビューシングル
  “サトシのときめき・ズキュン!
   恋の魔法はラブミー☆スゥィート”

   じゃないですか!
   私も少しですが歌えますよ。

 ♪こ~い~の~カードは~
      ゆうせんけん~ほ~お~きぃ~

   いやぁ、懐かしいですねぇ。確かこれ、今ヤフオクで
   16万円くらいでやり取りされてますよね。

   さて、といった具合に、まさに事務総長に関するレア物の商品が
   余すところ無く展示されていますが
   我こそは真のナカムラニアだっ!と思われる方は必見ですよ~。
   それでは、2階へとまいりましょうか!」

……というわけで、夢の【中村聡記念館】の紹介はここまで。
(ちなみに2Fには、中村さんが携わったTCGがフルコンプリート展示され、
3Fは世界一の敷地面積を誇るデュエルスペースになっていたりします。)

それにしても、ムチャクチャ書いてしまったな。
(マジで)ご本人が見たりしない事を祈ります。
それでは、またしばしの猶予を…

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2008年10月18日 (土)

【子持ちししゃもはししゃもじゃなくてキャペリンという魚 ~コロボックル的名称変更の謎 Part.2~

【前回のあらすじ】

明日の試合でホームランを打ったら結婚してくれないか‥。

タンネピコロの突然のプロポーズに戸惑うシュシュ。
幼なじみのカルスプヤスの言葉が脳裏に響いた……

きっとお前は俺かタンネか…いつか選ばなくてはならない日が来るだろう………

シュシュは思った…

“どうしていつまでも友達でいられないんだろう…どうして男と女なんだろう…”

ふと気付けばシードマンたちの葉擦れの音が聴こえてきた…
それは優しい‥とても優しい包み込むようなメロディー…。

そう‥逃げちゃだめ‥逃げちゃだめなんだ…ガンバレ私!

そう言って唇を噛み締めた…。


- というわけで本編開始です -

さて、名称変更を行った4人だが、ここに奇妙な規則性がある。

例えば男性ユニットであるマキリとイメラッの場合

小さな〔刃〕→魂の〔刃〕

〔雷〕光→希望の〔雷〕

の様に、かつての名前の一部を受け継ぐ形で変更されている。
それに対しホリプパ、チュプの女性ユニットの場合

[魔を払う者]→[導きの杖]

[夜を照らす]→[憧れの灯]

と、言葉そのものは受け継いでいないが、ホリプパにとって杖といえば
通常の武器であり、きっと魔を払う為に使用されているものだろう。

そして[夜を照らす]の-照らす-を受けて[憧れの灯]の-灯-という
単語となったとすれば、女性ユニットは、彼女たちが持つ特徴的イメージを
表し膨らませた名称に変更されているといえよう。

恐らくだが男性ユニットが受け継いでいる言葉というのは、
彼らが属している一族の名称なのではないだろうか?
つまりマキリは刃族、イメラッは雷族という事を表しており、
そう考えるとスムレラは風族、シンプイは泉族となるのだ。

そしてその一族の冠名を受け継ぐ意味合いを考えれば、
一見ジェンダーフリーな種族にみえて、その実は、
案外、男尊女卑の風習が残る土着的種族であるといえるかもしれない。


- 相変わらず長いな -

前回の卍丸的結論として

名称変更=その個体がある一定のレベルに達した時

とした。そしてそれが経験値の上昇によるものだとしたら、
次回に名称変更をする可能性が高いのは、その苦労の度合いからいけば
《シュシュ》《トゥペケンヌペ》ではないかと考えられる。
そこで仮に、この2人が改名したとして果たして、
どの様な変更となるかを予測してみよう。

この2人は女性ユニットであるから名前の一部を受け継ぐパターンでは無く、
イメージの展開によるものとなる。
今のトゥペケンヌペのイメージといえば何といっても踊りだ。
よって、二粒の涙と合わせて考えてみると

感泣の踊り子トゥペケンヌペ

なんてどうだろうか。

さて次にシュシュだが、シュシュといえば、ドジっ子属性でありつつ、
その存在そのものが周りを穏やかに変えてゆくといった希有な雰囲気を持っている。
そして細い葉の柳のイメージと合わせれば

柔らかな暖風シュシュ

と勝手に予測してみる。
実際、当たるかどうかは別として、恐らくそんなイメージ先行で導きだされた
名前に違いないと、ここに断言しておこう。


- 我が家の犬の名は“ひなげし”という -

では一体誰が、その名称変更を行っているのかという問題だ。
この件に関しては判明しているD-0世界の中にヒントすらなく、
よって全てを想像に頼るしかないわけだが、
ひとつの比較として私たちの世界にも、類似した名前の付け方をする種族が存在する。

それはネイティヴアメリカン(インディアン)の方々なのだが、
俗にインディアンネームと呼ばれており
主にシャーマンにより与えられ、それぞれの人格や置かれている立場などと
密接な関係がある。
例えば

‘足が速い人→ランニングホース’

‘度胸がある人→ファルコンハート’

といったように名付けられている。
(1990年のケビンコスナー監督、主演の映画『ダンス・ウィズ・ウルブス』
も狼と踊る男というインディアンネームがタイトルになっている。)

現時点ではコロボックルの中にシャーマンがいるのかどうか、
何の記述もないので不明だが、これまでのフレーバーテキストに
政治家は登場してきており、少なくとも、それなりに高い地位の存在は見受けられる。

その事から政治家とまでは言わないが、きっとコロボックルの里に住む、
高いクラスに所属する人物(長老あたりか?)であろうと考えられる。


では仮に名称変更がレベルアップによるもので、
それは里に住む長老たちの手で行われているとしよう。
しかし、コロボックルたちの生業は、いにしえの武器の発掘であり、
当然、その行動範囲は広く、旅から旅への生活であろう事は容易に想像できる。

そうなると問題になるのが、名称を変更する者とされる者との距離であり、
すなわち、彼らは、そのレベルアップという事実をどのような方法で伝え、
またどのような方法で名称の変更を受けているのかである。

もちろん、旅より帰還し、そこで成長を披露して…という場合もあろう。
だが、少なくともマキリ一派が一旦、里に戻ったという事実はないし
チュプやイメラッにしても同様だ。

だが彼らは名称変更されている。
その事から、旅をする者と里との間に、たとえ遠く離れていても
連絡を取り合えるような何らかの方法があると考えるのが普通だろう。
では、果たしてそれは何かである。

電話?メール?それとも狼煙?
あくまでも仮説だが、それは韋駄天丸なのではないだろうか?

そう考えると、誰よりも早くマキリやホリプパの名称が変更されたのにも説明はつく。
何故なら、彼らは常に一緒にいるからで、それだけに里への連絡が速くできたはずだ。

考えてみれば韋駄天丸は弱い。
なにせパワー500というユニットであり戦闘用としては全くの役立たずである。
それなのになぜか常にマキリ一派に帯同している。
これまではマスコットというか、ガンダムでいうとハロのようなものかと思っていた。
しかし通信機能を持ち、相手のパワーだったり能力だったりを
分析する為のユニットなのではないだろうか。

言えばデータ収集を目的としており、その為にあちらこちらに派遣されており、
結果として以前のイラストにもあったように大量放出されていたのである。

そして旅から旅へと進むコロボックルたちの、私たちの世界でいう
公衆電話みたいな使用もされつつ、その個体のデータを本部(里)に送り、
そこから名称変更などの伝達が行われているのである。

実際問題どんなに強がってもマキリやホリプパは決して強い個体ではなく、
まして経験値も低い。
その中で、なるべく安全に旅を続けるには、常に情報を分析しながら
不必要な危険を避けるのが得策だ。
その為に彼らは、常に韋駄天丸をそばに置いておかなくてはならない
必要性があったのである。

よって卍丸的結論として

世界のあちこちに派遣されている韋駄天丸を
介して送られたデータから
本部(里)の長老たちにより、名称変更は行われる。

となる。

というわけで2回に渡ったコロボックル話は終了となった。
久々だったので、なかなかスムーズには、いかなかったが、まあリハビリという事で。

さて次回、新弾のカードもどんどん発表され、
どこのサイトでもカードレビューがおこなわれている最中、
このサイトでは全く関係ないお話を書こうと考えております。
これぞ卍丸テイスト。では、しばしの猶予を…。

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2008年10月10日 (金)

【ハマチ(イナダ)とブリは同じ魚 ~コロボックル的名称変更の謎Part.1~】

公式HPによるとチュプとイメラッが名称を変えて再登場するらしい。
まあ、実際は名前というよりも、その前に付けられているキャッチフレーズの
ようなものが変更されているわけだが
コロボックルの世界では、この部分も含めて名前という事なのだろう。

つまり現状、誰もが「マキリッ!」とか「ホリプパッ!」とか馴れ馴れしく呼んでいるが、
正式に彼等を呼ぶ場合は
「魂の刃マキリ!」とか「導きの杖ホリプパ!」
と呼ばないと失礼に当たるわけだ。

さて、当然、それぞれの種族には、それぞれ独自の文化や風習があるだろうから、
何らかの理由により名称が変わる文化を持っていても、特に驚く話では無い。

ただ疑問に思うのは、その名称変更の理由になる条件は、
いったい何なのだろうか?ということである。
それは年齢なのか?能力の発動なのか?それとも、ただの気まぐれか?
というわけで、そこの辺りの

何を基準に彼らは、名称を変えることになったのか?

を考えていこうというのが今回のお話。

考えてみれば、このブログの第一回目のネタもコロボックルの話であった。
復活のネタとしては最適であると言えるだろう。

- 久しぶりだから書き方を忘れたよ -

私たちの世界で名前が変わる事例といえば、婚姻だったり離婚だったり
養子縁組だったりと何らかの戸籍に関するものだ。
まあ、そもそも戸籍があるのかさえ怪しいこのD-0界で、
実は密かにホリプパは結婚して名前が…なんてサブストーリーはさすがになかろう。

一方、他にヴァンパイア種の一部にも名称変更が確認されているが、彼らの場合は

[永遠の少年メビウス]→[小覇王メビウス]

[大公爵ラインハルト]→[神滅公爵ラインハルト]

のように、その地位の向上による変更であって私たちの世界でいう
課長が出世して部長になるようなものと言える。

だがしかし、そういった地位による関係性が見られないコロボックル種の場合に、
その例が当てはまらないのは明らかだ。

かといって、突然

「今まで僕は、小さな刃だったけど、
今日からは魂の刃って呼んで!」

と自己申告するものでもなかろう。

恐らくは、その文化形態の中の、ある成長過程において、
何らかの作用が働いた時、名称の変更が認められるという事なのであろう。

そこで問題となるのが

1.その名称変更は、何を理由にして行われるのか?

2.その名称変更は誰の手により行われるのか?

の2点である。

- ユーザーサイトでは、未だにD-0紀行 -

現時点で発表されているコロボックル種は全部で17体。
(コロボックル/フェアリーは除く)
その中で名称変更が確認されているのが

[小さな刃マキリ]→[魂の刃マキリ]
[魔を払う者ホリプパ]→[導きの杖ホリプパ]
[夜を照らすチュプ→[憧れの灯チュプ]
[雷光イメラッ]→[希望の雷イメラッ]

の4体である。
さて、まずは年齢による名称変更の可能性について考えてみよう。

魂のキヲクより判明している限りの情報では以下の通りになる。

小さな刃マキリ(13)/細い葉の柳シュシュ(12)
二粒の涙トゥペケンヌペ(15)/秋の風スムレラ(17)
大いなる刃タンネピコロ(15)/夜を照らすチュプ(17)
魔を払う者ホリプパ(18)

《カードに描かれている内容の中に幾年月も経過したという記述が無い以上、
今も同年齢だとして考える。》

そうしてみると、今回、名称を変更した4人の中に何らかの規則性というものは
見つけられない。
そしてこれは、あえて触れなかったのだが、正式にはホリプパは

[魔を払う者]→[魔を払う少女]→[導きの杖]

の三段階に変更されており、他のコロボックルの名称から想像するに
‘18歳になったら名称を三段階に変更する’といったルールがあるようには感じられない。
よって、この名称変更=年齢という説は消してもいいだろう。

- すっかり浦島太郎なんだけど、ネタ系サイトの新人って出て来てるのかな? -

という事で、新たな手掛かりを求めて過去のデータ等を色々と調べてみると、
非常に興味深い資料を発見した。
それは、今となっては懐かしき月刊ディメンション・ゼロ
ムラナコ先生による ~歴史を刻む者たち~

その中でマキリがピースキーパーエンジェルのことでドラゴンの長老たちに
責められている場面。
彼女を守りたい想いがチャレンジャー・ソウルとなって発動された時の
長老ドラゴンたちの驚いている姿。

もしこの技が誰もが使える能力であれば、別段、驚く必要は無い。
つまり、この驚きというのは、一見、マキリ程度では扱うことの出来ないだろうと
思われる技が発動された事に対してのものであり、要するに

「こんな小僧がチャレンジャーソウルが使えるなんて!」

という驚きである。その事からコロボックルが使用する技というのは、
そのレベル差によって異なるというわけである。

ピースキーパーエンジェルを救う為、それが結果、
この世界を救う使命を背負うことになったマキリ

そんな弟をサポートし、隊のリーダーとして支えるホリプパ

大好きだった姉を殺され、強い想いを抱え戦火に飛び込んだチュプ

恋人を無くし、復讐の鬼と化して戦場を駆け抜けるイメラッ

この争いの中、誰よりも何よりも強い意思で行動している4人の名称が
変更されているという結果は決して偶然ではあるまい。
そして、その想いが恐らく、普通に成長しているだけでは使用することの出来ない
技を生み出し、それが個々のレベルの高さを表しているのではないかと考えられる。

よって、卍丸的結論として

名称変更=その個体がある一定のレベルに達した時

と定義し、その基準として使用できる技のレベルということになるのではないだろうか。

さて、ひとつの結論が出たところで、今回はこれまで。
誰が名付け親なのか?レベルアップを知る方法は?その他、調査中に気付いた点等々は次回【執事といえばセバスチャン】にて考察したいと思う。
それでは、しばしの猶予を…。 

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2008年10月 4日 (土)

【夢の続きを始めましょう】

- 近況報告という名のいいわけ -

はてさて、かなり間が空いてしまい、もはや卍丸はD-0を辞めてしまったと思われていても仕方がない状況ではあります。
実際問題、更新を止めてから全然、さわっていないのですが、
それはD-0に対しての不満によるものかと言えば決してそうではありません。

単純に“仕事が忙しくなった為”以外の何物でもなく、それこそ、カードゲームに限らず、
まともに映画も見れてないし、本も読めていないという趣味的なモノに全く時間を割く事が出来ない状況だったのですよ。

このブログに私事の話を書くのもどうかと思うのですが、ひとつの区切りとして、
どういう状況だったのかを書いておきます。

- カードには全く関係ない話 -

もともと年度が変わって、担当地域を増やすという内示は受けていたんですね。
キャリアや状況を考えれば仕方ない事だし、まあ、いつまでも今のままでというのも、
おかしな話だから受けたわけですが、
今までなら、それこそ (誉められたものではないが) 会社に行って10分もあれば
1日の段取りが組めたものなのだが、新規が入るとそうもいかず、
結局、空いた時間に下準備をしておかないとダメなので、
結果、なかなかに余暇にあてる時間が取れなかったのだ。
(新規をいくつもこなすと、結構、精神的にもキツくてね。
仮に時間があっても疲れを取る為に使っていたというのもある。)

で、それだけでも大変だったのだが、このご時世。
個人でやっていた提携店さんの一つが、
“この原油高を機に店を閉めたい。ついては顧客をそちらに引き継いでほしい。”
という事で、で、それも“卍丸くん。担当してくれないか”と…。

いやいや、さすがにそれは無理があるんでね。
やりたくないとか言うのではなく、こなしきれなかったら、
お客様に迷惑がかかるわけだから、そこは冷静に自分の実力と相談して…。

でもまあ結局、慣れた担当地域をいくらか他の人に渡して、受けるはめになっちゃって…。
差し引きすると言われても、慣れた所と新規の所とでは意味合いが全然違うわけで…。
(既存の100軒を渡して、新規の100軒を増やすということ)

というわけで、ここしばらくは、てんてこまいだったのだ。
本来は自分の仕事は寒くなると忙しい仕事。
暑いこの時期にバタバタしてるようでは確実に冬はこなせない。
まだ楽な、この時期に、それなりに把握しておかないととんでもないことになるから、
それはもう必死だったのだよ。
とてもじゃないがカードとかブログとか、やってる場合ではないという状況で。

で、決して落ち着いたわけでもないのですが、このまま書かないと
本当に終わってしまう気がしてね。
冬になったら、また止まってしまうかもしれないのですが、
書けるうちは、ぼちぼちとやっていこうかと考えています。
(目標としては週一の更新。悪くても月に一回は更新したい。)

しかしまあ、このブランクのおかげで、すっかり浦島太郎。
とりあえず現状を把握する事から始めないと。

追伸
当初より、私は刺身のツマのようなものと意識して書いています。
あくまで主役はカード考察や大会の報告や状況分析などのブログ。
私のようなブログは、無くてもいいけど、あったら幅が広がるかな?というか、
[枯れ木も山の賑わい]といったレベルのものだと思っています。
ですから、あんまり表に出る類のものじゃなくて、ごく一部の物好きが
片隅で楽しむようなもの。
一応、D-0を応援したいのでユーザーサイトには乗せていますが、
この復活をアピールする気は全然ありません。
本部の方に送らなければ、例の
“〇〇〇に紹介されました。”
は、載らないですよね。
これだけ空いても、まだ、ここを覗いてくださっていた方だけに向けて
書いていきたいと思っていますので、そこのところ宜しくお願い致します。

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2008年5月 2日 (金)

【むしむしQ】

この世界に存在する森羅万象、全てのものに名前はある。

かつて昭和天皇が侍従の“雑草を一部刈りました”といった内容の表現に対し、

「雑草という草はありません。どんな植物でもみな名前があって、
それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいます。
人間の一方的な考え方で、これを雑草として決めつけてはいけません。」

とおっしゃった話は有名だが、
確かに私たちが無知なだけで、道端に転がる石にも、空に浮かぶ雲にも、
間違いなく名前は存在する。

そして〈名は体を表す〉と言われるように、付けられた名前を見れば、
そのものの容姿なり生態なりが何となくではあるが、わかったりするものだ。

例えば、軍隊アリという個体は巨大なコロニーを形成し、
獲物を求めて放浪する生態が、まるで軍隊の様であることから
付けられた呼称だが
そのもの自体は知らずとも、その軍隊という言葉の響きから
攻撃的なんだろうなとか集団で移動しながら生活しているのかな?
といった程度のことは推察できる。

さて、シルフの話である。
この種族は、フライ(蝿)、モスキート(蚊)、バタフライ(蝶)
などと呼ばれているのだから、私たちの世界でいう昆虫類と
考えていいのだろう。
そしてフレテキによると

“シルフは情報収集を主要機能とした浮遊都市の守護種族である。
その機能を抜け目なく有効活用しているのがバードマンだ。”

ということらしい。
「何の因果かバードマンの手先!」なわけだが、その名をみれば
なる程[マーダラーマンティス]とは、殺戮用のカマキリなんだな。
なる程[スパイスパイダー]とは、密偵目的のクモなんだな。
と、そのくらいは理解することができる。

だがしかしだ。それなら
孤独なイナゴって何?
怒っているアリって何?
大きいミツバチって?
と、その使用目的が理解しかねるシルフたちも登場してきた。

というわけで、そういった意味不明なシルフの使用目的、及び、
それらを利用するバードマンについて考えてみようというのが今回のお話。

D-0に出会ったことで ローカスト = いなご、
パンドスケーター = あめんぼ と知りえた事に
感謝しつつ進めていきたいと思います。


-  アメンボが浮かぶ桶に台所用洗剤を数滴たらすとアメンボは沈む -


その1【ビッグビー - 大きいミツバチ -

まず、とっさに思いつく用途は攻撃用のシルフである。
だが、仮にそうなのだとしたら、なぜミツバチなのかという疑問がでてくる。
言わずもがな、蜂の種類の中で戦闘能力でいえばミツバチよりも
スズメバチの方が圧倒的に高い。
しかし、そのスズメバチ型のシルフは
【ホバリングホーネット】として存在し、“ホバリング(hovering)”とは

< ヘリコプターが空中で停止した状態にあること >

だから、その名から見れば、使用用途は攻撃的というよりは、
輸送能力の方に重きを置いている感じだ。

そこで、もし【ビッグビー】が攻撃用シルフなのだとしたら、
戦闘能力が高いであろうスズメバチをわざわざ輸送目的に
使用しておきながら、それより劣るミツバチを戦闘目的で
使用するといった矛盾した関係になってしまう。

そして、この個体のもうひとつの特徴。

ビッグ=大きい

だが、当然、そこには大きくなければならない理由があるはずで、確かに

大きい=戦闘能力が高い

といえなくもないが、ドラゴンやジャイアントがいる世界で、
この程度のでかさでは、それ程、価値のあるものだろうか。
いや、むしろ、小さいままの方が逆に有効であったのではないかとさえ考えられる。

そこで、それらの疑問を解消すべく導きだされる仮説として、
この蜂型シルフというのは輸送目的に使用されている
個体ではないかと結論づけられるのだ。
ミツバチの巨大化も攻撃の為なのではなく、
容量を大きくする為だったと考えてみよう。

さて、その輸送だが、何ら当たり障りのないものであれば、
この世界にはウミネコムサシやペリカンペリーもおり、
船便も整備され、転移装置も存在している。
わざわざ個人で輸送手段を確保する必要はない。

だがしかし、物事はきれい事だけでは片付けられない。
中には表にだすことが出来ないヤバいブツもあるだろう。

そこに登場するのが、これら蜂型シルフなのである。
【ビッグビー】の方はヤバさ的には低~中程度のブツを運搬し、
比較的、大量に積載することが可能であり
少数クラスの攻撃ならば十分、回避できる程度の迎撃能力を持つ。

【ホバリングホーネット】の方は高以上のヤバいブツの運搬用に使用され、
時には要人警護の為に使用される事もある。

ホバリング機能搭載の為、あらゆる地形にも運行可能であり表面は特殊合金で加工され、通常クラスの弾丸や炎程度ではビクともしない。
同時に高い迎撃能力を持ち、攻守かねそなえた最高レベルの輸送シルフなのである。


その2【ロンリー・ローカスト - 孤独なイナゴ -

ロンリー・〇〇〇といった表現で一番、ポピュラーなものは
ロンリーウルフ = 一匹狼

だろう。
となるとロンリーローカストは一匹蝗(イナゴ)‥

…とは残念ながらならない。

そもそも、ここでいう一匹〇〇〇というのは、集団に属すことを良しとせず、
ただ1人、孤独の道を歩む者を表す言葉であって
バードマンの使いっぱしりをされている時点で失格である。

そうなるとだ。この
ロンリー = 孤独
という言葉は、彼(ローカスト)に掛かっているのでは無く、
彼の行為によって受ける相手の状況を表すものではないかと考えられる。

つまり、孤独なイナゴなのではなく、孤独にさせるイナゴというわけだ。

では、孤独にさせる行為とはどの様なものなのだろうか?
それは、その個体を集団から引き離す行為を指し、
すなわち、このロンリー・ローカストの主たる目的は
〈拉致・誘拐〉を任務としたシルフだと考える事が出来る。

恐らくは、その体のどこかに収容施設があり、ターゲット捕獲の後、
その特性から、時として地を這い、時として空を飛び、
そして時として高く跳ね上がりながら逃げていく。
この変幻自在の逃避行動により、大抵の追っ手をまくことが可能なのだ。


-太陽のある大空へ飛び立とうとする習性から
            テントウムシ(天道虫)と名づけられた -

ヤバいブツの輸送目的、拉致や誘拐目的、
いや、それらを読み説かずとも、そもそも殺戮や偵察などの
シルフもあからさまに存在しているのだ。

この様な血なまぐさいシルフを利用するバードマンとは何者か?

そう、彼らは私たちの世界でいうところのマフィア、ヤクザの類いなのではなかろうか。

そして“情報収集を主要機能”ということから、
これらを用いていたバードマンというのは、
恐らく情報商人のグループ。

すなわち、

情報商人=マフィア

といった構図が成り立つのだ。
つまり、D-0ストーリーのひとつ
オウル・カーンの物語というのは
「ゴッドファーザー」や「アンタッチャブル」「パルプフィクション」の世界といえる。

《この世界の裏社会を牛耳るオウルファミリー。
それを束ねるドン・オウルの様態が思わしくない。
水面下で繰り広げられる跡継ぎ争いの中、カーンは内戦の引き金を引き、一挙にのし上がるつもりだった。
だがしかし、信頼していた仲間の裏切りにより、その謀略が組織に露見。
鉄の結束を持つファミリーにおいて抜け駆けは御法度。
かくしてカーンは裏切り者として追われる身となり、地下に潜るはめになってしまった。》

という物語と考えることもできるのだ。

さて、確かに物事には表もあれば裏もある。
たかがカードゲームといえども、そんな大人社会の闇の部分を
設定に織り込むとは、さすが‘現人神’中村聡デザイナーである。

考えてみれば、デザイナーには、かつて銀行員という時代があった。
きっと、その時に

中村:「支店長。何やら政治結社〇〇会とおっしゃられる方が
                   面会を求めておられますが。」

支店長:「あぁ。すぐに支店長室にご案内して。
             中村くん、もちろん、この事は内緒で。」

とか

中村:「支店長。政治結社〇〇組の方が1億円、
        預け入れしたいとおっしゃられておいでですが。」

支店長:「あぁ。例のあの口座に移しておいてくれたまえ。」

中村:「しかし支店長。これってマネーロンダリング…。」

なんていう会話があったのかもしれない。

TCGの一番の購買層である若年層に対し、
一見、ギャグっぽくしながらも、裏社会の住人の過酷さや残酷さ
現実社会の闇の部分を、一人の大人として、伝えようとする姿勢は、
恐るべし中村聡デザイナーである。

そんな偉大なデザイナーだからこそ、
最近のシルフのネーミングに対し、決して、
「そろそろ語呂合わせも、しんどくなってきたなあ」
などとは思ってはならないのだ。

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2008年4月11日 (金)

【打ち上げ花火の消える時】

※本来は、いつもの何の役にも立たない駄文をアップするつもりでしたが
今回は、この間、発表されたD-0の様式変更について、
私なりの考えを書いておきたいと思います。

まず最初に今回の様式変更について、私は《賛成》の立場です。
むしろ、遅いくらいですし、ほとんどのライト層が手を引く前にやってほしかったです。

それに本音を言えば賞金大会自体、もう辞めてもいいと思っていますし、
もっと運ゲーの要素を高めるようなカードを出した方がいいとさえ思っています。
ただまあ、ガチ志向のプレイヤーの事を考えれば、この辺りがベストの選択でしょう。

さて、私は、D-0というのは、ある程度TCGに関わった経験を持つ人たちによる
〈夢の結晶〉だったのだろうと思っています。

もちろん採算性を無視したわけでは無いでしょうけど、
そういった商業的要素の前に、まず理想ありきで制作されたTCGだと思うんですよ。
“良いものを作れば、必ずユーザーはわかってくれる!”
という感じだったのでしょう。

しかし、その理想の高さが結果的に足を引っ張ったように思います。

例えば、一千万の資金があったとして、
それを全て賞金として使う事が多数のユーザーの望みなのか?
という事ですよね。

私なら、賞金額はそこそこにして、
各地方の優勝者の運賃(ブシロードがやろうとしてますね)とか、
そこはサービス+広告宣伝を兼ねて、地方での大会を会議室レベルでは無い、
少しグレードの高い会場で開くとかの経費にまわしますね。
(もちろん、サイン会などのイベント性もありで)

“すごいだろ!賞金がでるんだぞ!
しかも高額だぞ!遊びじゃない本格的TCGだぞ!”

というのが、あまりに前にですぎて、一部の人たちの夢の押し付けという感じが
否めませんでした。

それに今回の変更は、大がかりなものでしたから、
少なからず驚きを与えていますが、そもそも、当初、語られていた理念から言えば、
ちょくちょく変更はしているんですよね。確か…

・デッキ構築に必要なカードはコモン、アンコモンの枠内で出し、
          レア枠には、コンボ的に面白いカードを出す。

・勝敗はスイスドローの3本勝負で2勝したプレイヤーの勝ち

・プロモーションカードは持っていないプレイヤーが
  不利にならないように実践的ではないカードとする。

でしたよね。
まあ、プロモに関しては既存のカードのイラスト替えですから、
信念としては受け継がれているのですが、
これも、それまでのプロモカードでは公認大会に
客を呼べなかったから変更された事例なわけで、

なんやかやでD-0というのは、ゆるやかに変更され続けているTCGなんですよ。

この事をさして、未だに

“当初、言ってたことと違う!”

なんていうダイヤモンドより堅い頭を持つ人がいますけど、
市場や状況に併せて、内容や形態を変化させるなんて
商業の世界では至極当然の事なんでね。

むしろ、それは状況や展開によって、
すぐに対応するというフットワークの軽さを讃えるべきだと思うのです。

で、当たり前の事だけれども、商売の矢印は基本、マクロの方に向かいます。
だからこそ、ニッチ(隙間)産業というのも成り立つわけだけれども、
もし、D-0の販売戦略がマクロに向いていたならば、
ブシロードの木谷社長は、似たような戦略を取ったんじゃないでしょうか。
当事者だったのですから。

けれど社長のつくったTCGは、人気キャラクターを全面に押し出し
運ゲーの要素をたっぷり含んだ賞金の出ないものだったでしょ。
D-0の真逆ですよね。
言えば、これがブロッコリーで多数のTCGを手掛けてきた
木谷社長のひとつの結論だと思うんですよ。

そういった意味では現D-0スタッフの皆様は夢物語から
現実へのシフトを迫られているわけですね。

で、ここからが問題なんですよ。
オリジナルであるが故に当然、キャラクター性が低く、賞金額も減少した。
新規参入者に訴える要素が非常に薄くなったわけです。
そんな状況で遊戯王やDM、ヴァイスシュヴァルツなどと戦っていかないといけない。

しかし私は、これからのD-0に期待しているのです。
今、世に出ているTCGで、これほど制作スタッフとユーザーの
距離が近い製品があるでしょうか。

変更した事を指して、勝ちだの負けだの言われる方もおいでですが
そもそも、TCGをひとつの文化として捉えれば、まだまだ始まったばかり。
業界として協会さえないし、ユーザーのマナーも
シャークトレードだのサーチだの怪しいところもある。
色々と手探りになるのは当然の事なのです。
言えば、成功のビジネスモデルがまだ存在しないんですね。

賞金とか本格とかそういった単語ばかりを目の前に並べるタイプじゃなくて
真の意味でユーザーが望むユーザーの為のTCGが
成功のビジネスモデルであってほしい。

萌えイラストがあればいいんだろうとか
適当に人気キャラクターを使用してればいいんだろうなんていう
ユーザー無視でデータ重視のTCGばっかりになると面白くないでしょう。

私がD-0に望むものは
“ユーザーの為に日々、進化し続けるTCG 
                 成長し続けるTCG”

なのです。今回の変更はその第一歩。
楽しみながら、TCGの歴史に爪あとを残していきましょう。



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2008年4月 3日 (木)

【TCGお笑い新人グランプリ】

♪デケデケデ! デケッデデデケデケ! ウッホホォ ウッホホォ!!

(拍手)

はい!ど~も~。エンターテイナースピリットで~す。」 『よろしくお願いしま~す。』

「いやぁ~、最近、街中を歩いたりするとカードショップも
                   増えてきたなと感じますね。」

『ほんとにねぇ。前まではD-0買うのに、車で30分かけて行ってましたからね。
            今は、自転車で10分の所に1軒できましたから楽になりました。』

「いやいや、僕が思うに、これから、
         もっともっとカードショップって増えるんじゃないかな。」

『なるほど、最近のTCGの盛り上がりを見たら、
                     そうかもしれないね。』

「でも、そうなると、ただカードを並べてるだけっていう形態では厳しくなるだろうね。」

『確かにショップ同士の競争が激しくなるもんな。
            これからは何らかの工夫が必要と言うことか。』

「そうそう。例えば、ディメンションゼロ1BOX購入のお客様に、
‘ドラゴンドライブTCG’‘レジェンズ・ザ・カードゲーム’1BOXプレゼント!」

『それ、嫌がらせ! って言うか、在庫整理!』

「それからヴァイス・シュヴァルツのトライアルデッキ購入のお客様に、
              噂の、あのスタッフの水着生写真プレゼント!」

『うわっ!それはいいねえ!
    ど・ど・ど・どんなポーズ?

「ほら、木谷社長と住友プロデューサーの
             セクシー水着ショット。」

いらねーよっ!
って言うか、そんな写真撮らせてもらえたって
                事実に感心するよ。』

「おや?ブルマ姿の方がお好みで?」

『ちげーよ!モデルだよ!モ・デ・ル!
          まりちゃんじゃね~のかよ!』

「は?誰ですか、その人?」

『住友プロデューサー知ってて、
何で原田まりプロデューサーがわからないんだよ!


どんだけマニアなんだよ!


…まあ、いいや。とにかく、これからのショップには
           工夫が必要っていうのは、同感だな。』

「そこで僕が考えた、これから流行るんじゃないかなという
          カードショップをやってみようと思うんだ。

    いらっしゃいませ~。

『えっ!いきなりで、しかも俺が客?』

「何名様でございますか?」

『いや‥ここカードショップだよね?
         何?そのファミレステイストは?』

「当店は、レストラン並みのサービスを目標にしているカードショップでして
                           お一人様でございますか?」

『あ‥あぁ一人だけど…。』

「でしたら、こちらへお掛けいただき、少々、お待ち下さいませ。」

『あ‥あぁどうも。
それにしても、立派な椅子と机だな。
いつもの店は、安物の丸イスに安物の長机だからな。
確かに気分は、いいかも』

「お客様、こちらメニューで御座います。」

『メ、メニュー?
い、いや、この店、初めてなもんで、
どういうシステムかよく分からないんですけど。』

「はい、わたくしは、当店でカードソムリエをやらせていただいている田崎と申します。」

『カードソムリエ?
     ソムリエって言うと、あのワインの?』

「そうです。ただ、扱うのがワインでは無くてカードという事です。
そのメニューに載ってあるカード名をおっしゃっていただければ、
             それに合うカードを勧めさせて頂きます。」

『あ~そ~なの。
じゃあ、この‘スカラベマスター’には?』

「はい。‘スカラベマスター’に合うカードでしたら、
こちらの‘精霊の迷い家’など、いかがでしょうか?

エネルギーゾーンに‘スカラベマスター’がいれば、
たった1コストでライン上のユニットのパワーを+2500できる優れものでして、
只今、大変、人気のコンボとなっております。」

『なるほどね~。じゃあ、この‘覇王の号令’には?』

「はっ。‘覇王の号令’でしたら、やはり‘オーン・ドゥール’でしょうか。
発動条件は厳しいのですが、一旦決まってしまえば
1ターンで勝負を決めてしまうという極悪コンボで御座います。

ですが、この度、警戒リストに載ってしまった為に、
幾分、お安く提供させていただいて、大変お得な商品になっております。」

『確かに1ターンキルは、やってる方は、いいけど、やられた方は最悪だからな。
ところで、さっきから気になってるんだけど、
このゴールドの下にある -ミラクルレア- って何?
D-0にそんなレアリティあったっけ?』

「さすがお客様、お目が高い。
それは私がソムリエ修行の最中、
各地より集めてきた至高の逸品の事で御座います。」

『なになに?
ギムレット… ¥50,000!!!
って何でこんなに高いんだよ!
っていうか、Ⅰ-4の枠にギムレット ¥500ってのがあるけど、
同じもんだろーよ!』

「いえ、お客様。
全く違う物で御座います。
Ⅰ-4枠の方は、いわゆる普通の一般的なギムレットです。
しかし、こちらのミラクルレアの方は、何と言っても本場、
あのオーガ産のギムレットで御座います。

オーガと言えば、日本ギムレット協会会長である店長様により
管理されている土地であり、最高レベルを維持する為の法律が
制定されている事でも有名です。
( オーガ保存法第38条 ギムレットの管理に関する水準維持及び確保 )

全てのD-0ユーザーから
「オーガギムレットを手にした者がグランプリを制す。」
と語られているカードであり、

噂では、ビールを含ませたカシミアの布で毎日、拭いているとか、
倉庫内は常に13℃に設定されており、
モーツァルトが流されているとか言われておりますが、
実際、その管理方法は、一子相伝の門外不出とされており、
本当のところは分かっておりません。

ですが独特の風合いにより醸し出されるイラストは妖麗にして可憐。
大胆さの中に隠れた繊細なフォルム

かつて店長様は自伝の中で、こうおっしゃっています。

魂と書いてギムレットと読む!と‥

まさに至言と呼ぶに相応しい、含蓄のあるセリフでしょうか。

ほら!御覧になって下さい。
通常版が、ただ紙に印刷されているだけに対し、
こちらのオーガ産の方は、見ているだけで奥の宇宙に
吸い込まれてしまいそうな…。

この生き生きとした閣下の…例えるなら、
1人、敵地を駆け抜けるジャンヌダルクにも似た勇敢な姿。

これは、そんなオーガ産ギムレットの中でも、
最高傑作と名高い -2006年モノ- のヴィンテージカード
ですので¥50,000でも十分、お買い得と思いますが…。」

『いらねーよっ!
仮に、いるにしても、¥500の方でいいよ!
じゃあ、何?
その下の
[ボンガ・ボンガ 非売品]
ってのもオーガ産ってこと?』

「いえいえ!
そちらのボンガは、
あのSir.Shunに認められたプレイヤーのみが
所持する事を許されるという
一般に《戦士のカード》と呼ばれている逸品で御座います。

今現在、世界で所持を許されているのが

<ミスター・ディメンションゼロ>  ターパン様

<ブレーキの壊れた耕運機(トラクター)>  きし。様

<燃える闘神>  ツイスラ様

等々、もはや説明するまでもない、超有名プレイヤー7名のみとなっております。

そしてSir.Shunといえば、私財をなげうち
世界ボンガ機関(the World Bonga Organization (略 WBO)./本部:喜連瓜破)を設立され、

恵まれないボンガの支援やボンガ文化の保護、
ボンガ教育の推進など、精力的に活動され、
その功績から、一昨年、女王陛下よりSir(サー)の称号を与えられたお方。

自宅にある1000枚を越す‘ボンガ・ボンガ’全てに名前を付けられ、
どんなにお忙しい時でも1枚1枚に、はなしかけられるとの事です。

この1枚も、
“ボンガの発展に繋がるなら”と、
特別に私共に託された物で御座いまして
ちなみに名前はトミーと申します。」

『じゃあ、このⅠ-1にある[ボンガ・ボンガ ¥400]というのは?』

「そちらは、このカードのレプリカで御座います。
本物の‘ボンガ・ボンガ’には、Shun家の紋章である
       ウツボカズラの印が描かれ…」

『いっ、もういいって!
聞いた俺が悪かった!
ふ~っ‥カード1枚1枚について、
こんだけウンチク聞かされたんじゃあ、
たまったもんじゃないぜ。
わりーな、もうお腹いっぱいだわ!
帰らせてもらうよ!』

「い、いえ、お客様!
まだ、4代目赤王陛下の血と汗と涙の染み込んだ1枚 “闘神シラサギ”物語や

21世紀の奇跡と呼ばれる、深沼大学の赤の野菜ジュース教授が
‘海のトロール’を発見した際に使用した1枚
“ツイン・ヴォーテックス”についての話など残っておりますが!」

『もういいぜ!いい加減にしろ!』

ありがとうございました~っ

(拍手)

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2008年3月25日 (火)

【蛙じゃないよ単車だよ】

D-0には時折、いかにも狙ったなと思われるカードが発表される。
けれども、そんなカードを、例えば“エビショーグン”を指して

「何でエビっ!しかもショーグンっ!」

と仮に考えたとしても、そこはあえて口に出さず、
そっと見守るのが大人のマナーだろうと思っていた。

だがしかし、果たして、それでいいのだろうか?
世間の荒波に揉まれ、おかしいものはおかしいと。
わからないものはわからないと言えない、
つまらないオトナになっていないだろうか?

「王様は裸じゃないか!」

そう言った少年の様に、私は、ここに声高らかに問おう!

「カエル型のバイクって何やねん!!!」 と!


さて、Ⅲ-2“戦士たちの共鳴”より発表された[フロッグナイト/ライカンスロープ]種。
お約束として、名称がトードライダー〇〇〇(漢字)となり、
カエル型の乗り物にライカンスロープがまたがる構図となっている。

直訳すれば

Toad (トード) =ひき蛙(またはガマガエル)

rider (ライダー) =単車乗り

という事で
さしずめ“ひき蛙型の単車に乗るユニット”とでも訳せばいいのだろうか。

一見したところ、暴走という表現を使用しながらも、
何故か、わざわざ空気抵抗を受けそうな形となっている。

されど、物事には常に必然があり、当然、このバイクも
カエルの形をしていなくてはならない理由が存在するはずだ。

決してデザイナーの

カエル型のバイクっておもしろくね?」

なんていう軽いノリなんかじゃないだろう……ないんじゃないかな…なければいいなあ。

そこで、何故カエル型なのか? 
何故カエル型でなければならなかったのか?
を考えていこうというのが今回のお話。

ちなみに、あまがえるはツリーフロッグ。
うしがえるはブルフロッグという英名になります。


- カエルの子はオタマジャクシ -

かつてより、この世界では、ジャガーノート種の中に、
いわゆるノーマルな形のバイクが存在する。
であるから、この形状に対する知識がなかったとは思えない。

となると、明らかに何らかの意図を持って、この形に作成されたわけだが、
まず第一の問題として、このバイクの提供者が誰かということだ。

というのも、元来、緑の大陸にメカニカルな物を作成する能力はない。
ユニットに融合されている機械的な物体は偶然の産物によるものであり、
自らが生み出したものではない。

よって、このカエル型バイクもライカンスロープたちが作ったのではなく、
第三者の手によるものだと考えるのが正しいだろう。

[仮説その1]
この世界で機械的生成物にたけている大陸といえば白の大陸に他ならないだろう。

実際、白と緑の大陸は協力関係にあるのだから、
マザーサイドからの提供というのは充分、考えられる話だ。

しかし、だからといってカエル型にする理由は全くない。

仮に何らかの理由でユニットのエッセンスを入れる事を発想したとしよう。
であるなら、パラディンやワルキューレ、もしくはエンジェルをモチーフにした方が、
より強く、また速そうだ。

(ちなみにパラディンやワルキューレをバイクにしたら、こんな感じ)

フロッグナイトといえば、白の大陸では、まるでショッカーの戦闘員扱いであり、
決して重宝されていない。

マザーにとって、この種族を選択しなければならない理由はどこにもないのである。

[仮説その2]
この世界の機械文明発展の一翼を担っているのが、
とりあえず全部のボタンを押して発掘された
兵器の使い方を発見するコロボックル種である。

フレテキには、赤の大陸での話が主だが、
緑の大陸のコロボックルたちも同様の資質をもっている事だろう。
シュシュやカルスプヤスの持っている武器も発掘品からなのかもしれない。

そして単純に、そういった発掘品の中にカエル型バイクがあり、
それを一部のライカンスロープ種に提供したといえる。

だがしかし、仮にそうだとしても、
それがカエル型でなくてはならない理由の説明にはならない。

むしろ、古来以前から、この地でバイクといえば
カエル型であったと主張することになってしまう。

結果的に、どちらが正しいか?
いや、どちらも間違っているとしても
確実に言えるのは、第三者による勝手なデザインではなく、
乗り手が希望したデザインの可能性が高いということだ。

それは、ライカンスロープ種(もしくは緑の大陸に住む全種族)の中に

暴走(あるいはスピード)=カエル

という意識が存在することを表しているのではないだろうか。

もしも、そうだとすれば、その様な意識は、
どういった歴史背景から生まれてきたのだろうか?
次は、そこの辺りを考えてみる。


- ケロンパはうつみ宮土理 -

“獣王が封印された時、獣王が生み出した種族のいくつかは暴走を始めた。
                                  / 走り屋の集会場より”

今弾で、白の大陸のフロッグナイトたちは、
かつて緑の大陸に住む種族であった可能性が出て来た。

特に昔の緑の大陸となれば、今以上に弱肉強食の度合いが
過酷だったろうという事は容易に想像できる。

その様な環境下で暮らす動物たちは、
通常、生きのびる為の術(すべ)を特化させていかなければならないもの。

パワーを高めていったキメラ種。
能力を高めていったライカンスロープ。
知恵を高めていったエルフ。
擬態能力を高めていったアメーバ。

それでは、かつてのフロッグナイト種はどんな術(すべ)を高めていったのだろうか?

キメラほどのパワーは持てず、ライカンスロープやアメーバの様な能力も持てなかった。
そしてエルフみたいに知恵を発展させる事も出来なかった彼らが特化させたもの。
それはスピードだったのではないだろうか?

どんな強力な敵ユニットからも逃げ仰せる程の脚力こそが、
この種族の最大の武器だったように思われる。

そして、この[Ⅰ-1 189/200 加速装置]のイラストと
Ⅱ-4 017/100 火事場泥棒]のイラストを見比べてほしい。

火事場泥棒でフロッグナイトが装着している鎧と
ライカンスロープが装着している加速装置とは
そっくりとは言わないまでも、似てはいないだろうか。

この加速装置を作成したユニットが、一つのモチーフとして、
スピードの象徴であるフロッグナイトたちの姿を
参考にしたとも考えられる。

また、火事場泥棒のイラストで彼らは、
戦乱の真っ只中、様々なものを奪い去っている。
こんな行為は、足が速くなければ出来ないものだ。

というわけで、以上のような考察をもとに、

[何故にトードライダーのバイクは蛙型なのか?]

について卍丸的結論を物語調にして記してみる。


- 蛙たちの挽歌 -

その昔、緑の大陸にトードと呼ばれ、大変、足の速い種族が存在した。

彼らは、この地が‘大巨人スカイスクレーパー’
によって、今にも飲み込まれようとしていたその時、
天上へと浮かび上がろうとする白の大陸へと、
その脚力を生かし飛び移った……。

そこは、マザー率いる機械種族の楽園であり、
ライカンスロープはライオンに
ケンタロスはパラディンに
ハーピーやバードマンはワルキューレへと、
姿を変えられていた。

そんな中、トードたちもまた、忠誠の証しをたてる為に、その身を差し出し、
白の大陸の守護部隊 - フロッグナイト - として生まれ変わったのである。

それから幾年月がすぎただろうか、
天敵もいない、全てが管理され危険もない
そんな世界にフロッグナイトたち自慢の脚力は、
結果的に無用の長物となり、どんどん退化していった……


かつて緑の大陸にはトードと呼ばれ、誰よりも速く、
誰も捕らえる事の出来なかった種族がいたという。

その名は伝説となり、今では速さを表す象徴として、
あちらこちらに石像が作られていた。

速さを求める者は、そこで祈り、
また、その姿を模した物を身に付けていると、
足が速くなると言い伝えられている。

そして今、
現状に不満を持ち、溢れんばかりのエネルギーのやり場の無い
若いライカンスロープたちによる暴走集団が結成された。

彼らは、証として相棒であるバイクを、
その昔、スピードキングとして大陸中に名を轟かし、
駆け抜けていった種族をモチーフに改造した。

そんな彼らを周りのユニットたちは、こう呼んだ。

【トードライダー】と…

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2008年3月13日 (木)

【マッドコンピューターの憂鬱】

歴史の真実なんて、都合によって歪曲されてしまうもので、
例えば、忠臣蔵にしても、一般的には

悪=吉良上野介    正義=浅野内匠頭

という構図にされているが、実は吉良上野介の方が領民に慕われていた名君であり、
逆に浅野内匠頭の方が、短気でわがままで煙たがられていた殿様であったと
言われていたり、
赤穂浪士にしても、討ち入りは、仇を取るというよりも、
主君無き後の再就職を有利にするための行動だったと言われていたりする。

いや、仮に伝えられている通りの物語だとしても、
吉良サイドにとってみれば、突然の住居不法侵入の末、主君の殺害という
テロ行為の被害者なわけで、
つまり、物事は見る方向によってどちらにも転ぶということだ。

さて、前置きは、これくらいにして、
現在進行形のD-0界の歴史の中で悪党と目されているのは
青の魔王,ラインハルト、そしてマザーだろうか。

マザーといえば白の大陸において独裁者の名をほしいままに、
粛清を繰り返すスーパーコンピューターである。

今は、プロトタイプを中心にした聖王軍、
ジャッジメントエンジェル率いる反乱軍からクーデターをおこされているわけだが、
果たして彼女は、そんなに悪い奴なのだろうか?

誰もが、己の真実に基づいて生きているのだとしたら、
マザーの行動を支える真実は何なのか?
憂国の士か?それとも世界を破滅へと導く首謀者なのか?

今回はあえてマザーサイドに立って考えてみるお話です


- 暴君と教祖様 -

己に刃向かうものを排除するという姿勢で言うと
マザーとラインハルトは同類と呼べるかもしれない。

しかし、何より決定的に違うのは、その思想のあり方である。

ラインハルトの場合、彼を突き動かす物は、己の力を誇示する為の単純な権力欲だ。
より高みを目指し、それを維持するために邪魔な者は消す。
俗に暴君と呼ばれるタイプであろう。

だが、マザーの求めているものは、そう単純なものではない。

そもそも彼女は大陸の中枢として作成されたわけだから、
生まれた時点で既に最高位のポジションなのである。

ただ闇雲に自らの力を誇示する為に世界を欲しているとは思えないのだ。
と言うのも

「マザー・パレスは唯一無二の守護者。
異端者の大陸はすみやかに征服し、マザー・パレスの祝福をもたらすべし。」


「マザー・パレスの慈愛届かぬ地の情報でございますか?
                    もちろん格安で提供いたしますよ」
                         ~ 情報商人オウル・カーン ~

とあるように、彼女の望むものは思想の流布であり、己の意を汲みさえすれば、
その大陸の統治なんかは、どうでもいいのではなかろうかと考えられる。

実際、白の大陸の政治を行っているのはジャッジメントエンジェルのようだし
言わば、世界にマザー教を広めようとする教祖様という名称が
一番近いのではないだろうか。


- 白い巨塔 -

ああいう位置にありながら、相変わらず自分で手を下すラインハルトに比べ
信者である部下を動かし、自身は安全な場所で指示だけを与え、
従わぬものは再教育プログラムにかける。

そんな彼女は、確かに悪党のレッテルを貼られても仕方ないとは思うが、
幾分、腑に落ちないことがある。それは

・最終的には思想統制されてしまったが、
何故、ジェネシスは、ある程度までは禁止されているはずの
トラッシュシティに足を踏み入れ、プロトタイプの保護を続けられていたのか?

・火種になりかねないプロトタイプやグランパーを
片隅に追いやったとはいえ、何故、存続させているのか?

(中村デザイナーによるとプロトタイプはグランパーの管轄下にある為、
マザーは手を出せないという事らしいが、
では、自然に朽ちていくことは許されることなのかという疑問は残る。)

・ジャッジメントが反旗を翻したわけだが、何故、そのエンジェル誕生のおり、
最初から再教育プログラム的な思想統制をして
操り人形のようにしていないのか?
ピースキーパーにしても、頑なまでにマザーを信じていた風には見えなかったし

(ドラゴンたちの言葉に、一切反論しなかったし、
マキリたちの言葉を何の疑問も無く信じていたからね。)
何故、ある程度の自由思想を認めているのか?

中村デザイナーの小説によると、マザーの、この行動は、
世界の破滅を予測した為らしい。
その破滅を導く要因は、D-0当初の解説にもあるように、恐らくは“人間の復活”。

その昔、終末戦争を引き起こすまでに至ってしまい
絶滅を恐れた人間は、何らかの方法で種の保存を謀ったのだろう。
(コールドスリープのようなものか)

そして、その封印を解く鍵は赤の大陸にある‘王家の墓標(マシン・インテリジェンス)’。
だから、マザーは赤の大陸を執拗に襲うのだ。

つまり、マザーの行動目的は、この世界の救済、
その方法論として人間の復活の阻止しようとしているのではないかと言えまいか。
仮に、そうだとしたら、人間の復活が是か非かはともかく、
その行動目的は、そんなに非難されることだろうか。

プロトタイプの隔離も、人間復活との因果関係が強いからだろうし、
それを保護しようとする行動は、彼女にとっては一番やってはならぬことであった。

逆に言えば、人間復活に直結していない事例は自由にして構わないのだろう。
だからこそ、そこに触れない限りは、ある程度の自由思想を認めているのである。
ジェネシスは虎の尾を踏んだわけだ。
サンプル収集にしても、種を未来へと繋ぐ為だと考えることも出来る。

もちろん、だからといって正義と言うつもりはない。
人間=悪 というのは、一つの側面に過ぎないわけだし、
なにより、その方法が、あまりにも乱暴だ。

結局、強引なまでの思想の押し付けは反発を生むだけであり、部下をして

“私にはもうマザーのお考えがわからない…”

となれば、誰もついてくるはずがない。

もし、マザーが己を貫こうとするなら、引くべきところは引きつつ、
交渉相手に対しては、謙虚な気持ちで接し、
部下には、自分の考えを率直に伝え、
チームとして機能させなければならない。 まさに

“One for All,All for One.
(1人はみんなの為に みんなは1人の為に)”

の精神が必要だ。

さて、結論である。
こうして考えていくと、今現在、マザーを悪党と断定するのは少し早いかもしれない。
彼女は彼女なりの考えで、この世界を救おうとしているだけなのだ。

人間の方にも、そう思われて仕方ない歴史があるわけだし、
一方的に彼女だけを責めることは出来ないだろう。

問題は、その方法論であって、人間復活の是非も含めて、
各大陸の支配種族たちと、きちんと話し合うべきである。

どうにも彼女には、1人先走る傾向があって
この辺りは、なにより親であるグランパーが、
しっかりと躾なくてはならなかったのではないだろうか。

‘鳶が鷹を産む’の言葉の通り、確かに子の方が親よりも優れているのかもしれない。

しかし、親はあくまで親である。
卑屈になって、責任を放棄すれば、子は我が儘になって当然だ。

なにやら、隠居して、世捨て人のようになっているグランパーだが、
親としての職務を全うしないままでは、余りに無責任である。

今からでも遅くはない。
厳しく、助け合う事の尊さを教え、
反面、“いつまでも、私は、お前の味方だよ”と、深い愛情で包んでやれば、
きっと彼女も改心できるだろう。

今こそ、親の出番である。
頑張って貰いたい。

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